ウイルス性胃腸炎!ノロウイルスとロタウイルスの流行


下痢やおう吐などの食中毒に似た症状が目立つ胃腸炎は、一昔前は風邪の一種とひとくくりにされがちでした。
ですが、最近ではそれが特定のウイルスによる感染性のものであることが知られています。

その代表格ともいえるのは、毎年100万人単位の感染者を出す「ノロウイルス」と、就学前の低年齢の子供の半数が病院を訪れているという「ロタウイルス」。
それぞれの流行時期や症状の違いについて見ていきましょう。

11月~1月の寒い時期に流行する「ノロ」は吐き気が特徴

毎年のように集団感染や死亡例が報告されているノロ。高齢者施設や小学校で流行することが多いですが、感染力が強いため世代を問わず警戒が必要です。
ノロの症状は突然の嘔吐からはじまることがほとんど。発症後、最初の数時間は特に症状が強く、トイレから出られないほど嘔吐を繰り返すことも珍しくありません。

発熱や下痢、腹痛を伴うこともあります。2日ほどすると徐々にこういった強烈な症状は薄れますが、完全に回復するには1週間近くかかるでしょう。

2月から春先に流行する「ロタ」は重症化しやすい!

実は「世界中の子供が5歳までに一度はかかる」といわれているのがロタウイルス由来の胃腸炎。ひどい下痢が数日間続き、胆汁の分泌不足や消化不良で便が白またはクリーム色になることもあります。

他のウイルス性胃腸炎より脱水症状を起こしやすく、けいれんや急性腎不全などの合併症にも注意が必要です。
一度免疫を獲得している大人が感染しても、無発症かごくごく軽症で終わります。

もしウイルス性胃腸炎に感染したら?家庭での注意点

ノロ、およびロタウイルスに効く薬はありませんので、処方された整腸剤を飲みながら家庭で安静に過ごすことになります。
どちらの場合も脱水症状をふせぐため、市販の経口補水液、または「水2L:砂糖40g:塩3g」の割合で作ったもので水分を補給してあげてください。

ノロの場合は嘔吐が治まってから水分をとらせること、ロタの場合は自己判断で下痢止めを服用してはいけないという点に注意しましょう。

おわりに

流行期になるとあちらこちらに飛び交っているこの2つのウイルス。ロタは生後6か月から予防ワクチンを受けられますが、あわせて家庭内での感染防止措置も必要です。

この2つのウイルスに有効なのは、1分間以上の煮沸消毒か塩素系漂白剤を使った消毒。
「2Lの水+キャップ2杯の漂白剤」はおもちゃなどの消毒に、「500mlの水+キャップ2杯の漂白剤」は便や吐しゃ物がついたものの消毒に使えます。
また、小さい子供には手軽に使いやすいジェルタイプの「酸性アルコール」で手指を消毒してあげましょう。

参考リンク

ノロウイルスに関するQ&A |厚生労働省
ノロウイルスの感染経路|これからの衛生管理|大幸薬品株式会社