よく聞く病名だけど本当に怖いはしかの症状と対処法


子供が気をつけたい病気としてよく名前のあがる「はしか(麻しん)」。
1970年代に予防ワクチンの定期接種が始まってから国内での患者数は激減し、普通の生活の中ではしか感染者と接する機会はまずなくなりました。ですが、その怖さを身をもって体験したことのない人が増えた今こそ、この病気について正しく理解しておく必要があるようです。

流行時期は2月~春先!はしかの症状とは?

はしかの潜伏期間は約10日。そのあと38度くらいの高熱や鼻水、目やになど、風邪や結膜炎のような症状が現れます。
この時点では専門家でも診断に迷うところですが、そのうち口の中に「コブリック斑」という白いブツブツが確認できるようになれば、はしかの感染がほぼ確定的になります。
その後、全身に赤い発疹が出現したと同時に再び熱も高くなり、全ての症状が治まるまでには10日近くかかります。

もしはしかにかかったら?家庭での対処法

はしかの治療薬はないため、解熱剤や咳止め、発熱時に起きやすい細菌性感染症を防ぐ抗菌剤を処方されることになります。家庭では熱が下がるまでは入浴を避けて冷却シートで頭を冷やし、悪寒がするときは保温を心がけてあげましょう。また、はしかに関連する死因のほとんどは合併症(肺炎や脳炎)によるものとされています。
「発疹が治まっても熱がなかなかひかない」「目を開けているのに全く反応がない」など、どの程度の症状で再受診するべきかあらかじめ医師に確認しておきましょう。

はしかの最大の予防法は…ワクチン接種!

はしかは潜伏期にも強い感染力があるため、身近に感染者が出たことがわかってから予防をしても間に合いません。接触から72時間以内のワクチン接種、または5日以内のγ-グロブリン注射で発症を抑えられる可能性もありますが、どちらも確実でないようです。
事前の防止策として、接種可能年齢になったら速やかに予防ワクチンを受けさせておくのが最善でしょう。

おわりに

2015年にはしか排除に成功した国としてWHOから認定を受けた日本。ですが、これは「日本土着ウイルスによる感染者が3年間出ていない」というだけであって、現在も海外から持ち込まれたウイルスによって年間数百人単位の感染者が発生しています。
そして少し怖いのが「定期接種1回世代」の免疫が十分でない可能性が高いということ。2016年現在、26歳~40代のこの世代は今まさに子育て真っ最中。免疫を増強するための自身の2回目の接種についても、かかりつけ医などに相談しておきましょう。

参考リンク

麻しん(はしか)に関するQ&A|厚生労働省
はしか患者相次ぐ なぜ? – NHK 特集ダイジェスト
麻疹(はしか)の集団感染 26歳以上の人が知っておきたい予防接種のこと