子供の免疫力が下がっていると重症化する水疱瘡の対策


新生活がスタートする春先に流行する「水疱瘡(みずぼうそう)」。
これ自体はあまり怖い病気ではないものの、水ぶくれが痕になりやすく、免疫が落ちると帯状疱疹として再発するリスクもあるため、一度感染すると将来にわたって子供を悩ませてしまうことになります。

1度水疱瘡にかかったことがある人や予防ワクチン接種済みの人でも安心というわけではないので、家族みんなでしっかり対策を行いましょう。

10歳以下の子供が発症しやすい「水疱瘡」の原因と症状は?

水疱瘡は水痘帯状疱疹ウイルスが原因でおきる病気。2週間の潜伏期間を過ぎるといきなり38度前後の高熱を出し、同時に全身に発疹が出現してきます。
これが少しずつふくらんで白っぽい「水ぶくれ」になり、そのあと黒くかさぶた化していく、というのが一般的な皮膚症状の現れ方です。

次々に新しい発疹が出てくる10日間はこの状態が続き、全てがかさぶた化するまでに3週間はかかるでしょう。

早期治療が水疱瘡の重症化を防ぐ!

重症化すれば発疹はさらに増え、まぶたの裏や肛門の粘膜などいろいろな場所に出現します。
発疹が出てから48時間以内に抗ウイルス薬を飲むと軽症になりやすいので、「水ぶくれ」に変わる前に病院を受診しましょう。

また、ほとんどの子供があまりのかゆさに水ぶくれを掻きむしってつぶしてしまいますが、これは痕になりやすいだけでなく細菌性感染症の原因にもなります。
赤ちゃんの場合はミトンを着用させ、かゆみ止めの軟膏は水ぶくれをつぶさないよう丁寧に塗ってください。かゆみが強くなる熱いシャワーや入浴はしばらく控えましょう。

強い感染力をもつ水疱瘡、家庭内で感染者が出たときの対策は?

特に大人がかかると重症化しやすく、強い吐き気や頭痛、けいれんや意識障害を伴うことが多いこの病気。
ウイルスの含まれた水ぶくれに薬を塗るときは注意を払い、タオルや寝具、コップは共用しないようにしましょう。

また、ほかの病気に罹患しているの子供の場合は水疱瘡によって病気の悪化が悪化する可能性があるため、約80%ほどの確率で発病を防げる「緊急接種」が可能かどうか医師に相談してみるのもいいかもしれません。

おわりに

2014年に定期接種が始まったことから、これから水疱瘡の患者数は少しずつ減っていくでしょう。
ですが、過去にかかったことがある人でも20年ほどで免疫が切れ、1回の予防ワクチンで免疫が獲得できない人も1割ほどいるといわれています。

免疫をもっている人がワクチンを接種するのは問題ないので、もし不安がある場合は子供と一緒にワクチンを受け、お互いが感染源とならないよう注意しておきましょう。

参考リンク

神戸市長田区|小児科|のせ(野瀬)小児科クリニック|水疱瘡 みずぼうそう