赤いほっぺが特徴的なりんご病は子どもも大人も注意


幼稚園や保育園で時々流行する「りんご病」は、その名の通りほっぺたがりんごのように真赤に染まるのが特徴的な病気です。
りんご病は「大人が感染すると重症化しやすい子供の病気」の典型的なケース。感染力はそれほど強くありませんが、潜伏期間の長さや感染経路など注意しておきたいポイントはたくさん存在します。

りんご病の正式名称は伝染性紅斑、その症状は?

最初は風邪のような症状が1週間ほどだらだら続き、次に出てくるのは特徴的な赤い斑点、紅斑です。
まずは顔、そして全身に広がっていく紅斑は「のこぎり」や「レース」に例えられるようにギザギザとした独特の形をしているので、はしかなどの発疹と見間違えることはあまりありません。

紅斑が出現する頃には風邪のような症状はほとんど治まりますが、出たり消えたりを繰り返す紅斑は完全に消えるまで3週間近くかかります。

パルボウイルスが原因のりんご病は予防できる?

潜伏期間が長いりんご病は、周囲の人が発症してから慌てて予防しても間に合わないのが怖いところ。風邪のような症状が出始める2週間前はすでにウイルスに感染している潜伏期です。
無症状のこの期間がもっとも感染力が強いという点も、集団生活の中で感染が広がりやすい原因のひとつといえるでしょう。
少し神経質かもしれませんが、りんご病が流行っている地域の公園や施設にはしばらく出かけないなどの配慮でウイルスから子供を遠ざけるのが確実な方法です。また、大人の管理の下で正しい手洗いやマスクの着用を徹底させましょう。

りんご病の免疫をもっている成人は約50%!

子供がりんご病に感染するとお父さんかお母さんのどちらかがうつされる可能性は高いといわれていますが、大人がこの病気にかかると38度以上の高熱や歩けないほどの関節痛、全身の倦怠感など、重症化するケースがほとんどです。また、妊娠中の女性が感染すると30%が胎児貧血や胎児浮腫を起こし、最悪の場合は胎児が死亡してしまうことすらあります。

おわりに

りんご病の原因であるパルボウイルスを中和する薬も存在しますが、医師がよほど重症だと判断しなければまず使われません。病院で処方されるのは解熱剤や紅斑のかゆみを抑える塗り薬のみとなり、基本的には家庭で安静にしながら自然回復を待つしかない病気です。そのかわいらしい名前とは裏腹に大人がかかると重症化しやすく、また妊娠中の女性が感染すると胎児の命に関わる重大なリスクが生じるりんご病。子供が幼稚園に通いはじめたら、自分が免疫をもっているかどうかをご両親に確認しておきましょう。

参考リンク

りんご病│病気のはなし│小児科│山口県宇部市かわかみ整形外科・小児科クリニック
大阪府/伝染性紅斑(リンゴ病)について